浦和聖書バプテスト教会

《人間の価値を何処に置くか》

2016-08-07

 殺してはならない。(出エジプト記20:13)

 またもや恐ろしい事件が起こってしまいました。私が考えさせられたのは、この人がヒトラーの思想にかぶれていたという点です。◇ヒトラーといえば、ユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)で知られていますが、彼は初めからこれをやったのではありません。国の経済を建て直すために、初めは働けなくなった老人や病人、障害者等、マイナス生産の人々を対象にしたのです。その結果、貧しい人々にも住む家と仕事があてがわれ、国の経済は見違えるほどよくなりました。当然人々は、国を窮状から救ってくれる人物として彼を大歓迎しました。これがほどなくしてユダヤ人虐殺につながっていったのです。人間の価値を生産性という尺度だけで測るなら、こういった「狂った思想」が生まれてくるという歴史的で忘れてはならないしるしです。◇しかし、それにもかかわらず、この見方は私たちの社会のあらゆる所で行われています。企業は、仕事の出来ない人に給料を払って慈善をしてる訳にはいきません。利潤追求を目的にするなら、仕事の出来る人を雇うのは当然です。学校だって、教えることの出来ない先生には辞めてもらうより仕方ありません。私たちのこの社会は、役に立つ人に価値を認めるという見方で動いているのです。そしてこれは、今に始まった見方ではありません。啼かないホトトギスは殺してしまえと命じる武将がいたといわれていますし、「姨捨山伝説」などの思想もこの類と考えてよいでしょう。◇高齢化が進むにつれて、今後ますますマイナス利潤の人々が増えていくでしょう。これは社会問題であるのは勿論ですが、教会もそれ相応の対策が迫られるのです。教会が役に立つ人だけに目を留めているようではいけません。教会こそ、この社会では死んだとされる人が、かえって生かされる場であらねばなりません。Ⅰコリント12:21~24.


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