浦和聖書バプテスト教会

8月, 2015年

《枝を誇るぶどうの木》

2015-08-30

 

人の子よ。ぶどうの木は、森の木立の間にあって、その枝が、ほかの木よりどれだけすぐれているのか。

(エゼキエル15:2)

 

ぶどうのシーズンを迎えています。言うまでもなく、ぶどうの価値はその実にあります。◇森の中にはいろんな木がありますが、そのほとんどの価値は幹や枝にあります。私たちが使っている材木です。しかし、ぶどうは違います。その枝を用いようとしても何の役にも立たないのです(3)。ましてや、半分燃えてしまったような枝では<何も作れない>のです(4,5)。このことから先ず悟らなければならないことは、同じ森の中にあっても、ぶどうの木はほかの木とはまったく違った価値を持っている存在であるということです。これは、この地上にある神の聖徒たちの在り方を示しているのです。◇悲劇は、ぶどうの木が、ほかの木と同じように、その幹や枝を誇ろうとするところから始まります。特に私たち日本人は「みんなと同じように」という弱点を持っている国民です。自分がぶどうの木なのに、ほかの木と同じのように誇れる枝を作ろうとするから、かえって祝福を失うのです。どうやら当時の神の民もそうだったようです。この歩みは「ほかの国民のように、私たちにも王を与えてください。」(Ⅰサムエル8章)から始まっているのです。◇自分がぶどうの木ならば、ぶどうの木に徹した生き方をしなければなりません。パウロのあかしのことばに注目しましょう。彼は先ず<ほかの木>と同じような価値を捨てたのです(ピリピ3:4~8)。と同時に、誇るべきものをひとつに定めたのです(ガラテヤ6:14)。キリストの聖徒たちがこのような生き方に徹したら、どれほど多くの価値ある実を見ることができるでしょうか。少なくとも私たちは、枝を誇るぶどうの木のようなキリスト者にとどまっていてはならないのです。

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《死をも動かす》

2015-08-23

 

そして、イエスはそう言われると、大声で叫ばれた。「ラザロよ。出てきなさい。」(ヨハネ11:43)

 

死は人類最後の敵であると言われています(Ⅰコリント15:25,26)。その時が来たら、もう私たちには何もできないのです。絶望のうちに悲しむだけです。◇だからマルタとマリヤは、ラザロが生きているうちに主イエスに来てもらって何とかしてほしかったのです。しかしラザロは死んでしまいます。悲しみのうちに葬儀が進められたのです。死が悲しみと絶望でしかないことが、人々のふるまいによく現われています。マルタとマリヤも同じ思いであったことが分かります(20,21・32)。彼女らのこの言葉は、主イエスに対する抗議にさえ聞こえます。◇対して主イエスは、実に悠々としておられます(4~6)。覚えなければならないのは、主はラザロが死ぬことを知っているのにこうしておられたということです。慌てていないのです。恐れてもいないのです。意地悪い見方をすれば、主はラザロが死ぬのを待っておられるようにさえ感じられるではありませんか。<神の子がそれによって栄光を受けるため>という主のことばに、すべてが含まれています。主イエスはラザロの死を通して、ご自分の栄光を現わす計画を着々と進めておられたのです。◇「ラザロよ。出てきなさい。」 死んで四日も経っている人に向かって、誰がこのように呼びかけることができるでしょう。たとえ呼びかけたとしても何も起こらないのです。しかし、主イエスは違います。そのことばが現実となるのです。死人が生き返るのです(44)。私たちはここに、主イエスの隠されてはいても本当の姿を見なければなりません。主イエスは神なのです。目に見える姿は人ですが、人だけならば、死を動かすことは絶対にできない筈です。死を動かすことは、神でなければできないのです。
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《忍耐を働かせる》

2015-08-16

 

その忍耐を完全に働かせなさい。そうすれば・・・ (ヤコブ1:4)

 

「忍耐を働かせる」とは、日本語にはない言い方です。忍耐というと、私たちの社会では、我慢する・耐え忍ぶと言った様な静的な意味合いが強いからです。しかしここでは、「わざ(エルゴン)を持つ」という言い方がされているのです。◇先ずここでの忍耐が、生まれながらに持っている忍耐ではなくて、<その忍耐>、即ち信仰がためされることによって与えられた賜物としての忍耐である(3)ことを覚えねばなりません。試練から生まれた忍耐なのです。神の賜物なのです。これを用いること、働かせることです。それはただ我慢するというような消極的な生き方ではなく、何らかのわざに結びつける能動的な生き方を示しています。少なくとも、試練の中で祈らないクリスチャンはいないでしょう。◇次に<そうすれば>と続きます。試練が忍耐を生み、忍耐が成長に繋がるのです。しかもこの成長は、何一つ欠けたところのない完全な信仰に到るのです。ここには、瞬時に完了する神の御わざではなくて、漸進的に進められる神の取り扱いが語られているのです。成長は、希には目に見えることもありますが、たいていは自分でも認識できないものです。しかし、時々刻々、それはなされているのです。愛の神が、救った者から目を離す筈がありません。◇ですから私たちも忍耐を働かせねばなりません。ある意味で私たちもデアスポラ(1)です。異国の地にあって異教の中に生きてゆかねばなりません。これからも様々な試練を経なければならないでしょう。しかし試練に会ったとき、私たちの前には二つの道があることを知っておかねばなりません。諦めてしまうか、<その忍耐>を働かせるか、です。全能の神がどちらの生き方を望んでおられるか、言うまでもないでしょう。
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《試練と信仰生活》

2015-08-09

 

信仰がためされると忍耐が生じるということを、あなたがたは知っているからです。(ヤコブ1:3)

 

クリスチャンの場合、試練というと<信仰がためされる>という意味を持っています。一般的な意味と違います。◇でも、何故神は信仰をためすようなことをなさるのでしょうか。ひとつは、すでに触れましたように(マタイ13:20,21)、本物の信仰が明らかになるためです。しかし、これは消極的な意味でしかありません。試練にはもっと積極的な意味があるのです。どうやら、ヤコブが伝えているのはこちらのほうの意義のようです。<信仰がためされると忍耐が生じる>と言われています。これは確かです。強く揺るぎない信仰は、試練によって培われる賜物なのです。そして本物の信仰は必ずこの忍耐をそなえ持っています。<参>信仰箇条13 ◇但し、忍耐する力は相対的なものであることに注意する必要があります。個人差があるということです。また、信仰の成長によって、その力が強められていくということです。信仰の成長を測るひとつの尺度と考えてもよいでしょう。成熟したクリスチャンはこの力を持っています。試練を経る度にますます力が増し加えられるのです。これがv4で語られていることでしょう。たとえ今は小さな忍耐力であっても、その力を<働かせる>必要があります。◇最後に注目したいことは、ヤコブが<・・・ということを、あなたがたは知っている>と言い切っている点です。アーメンと言えるでしょうか。もち論、他の人のことではなく自分のこととしてです。これまでの自分の信仰生活を振り返り「あの時、忍耐を働かせれば・・・」と思うような過去を誰もが通って来ているのではないでしょうか。忍耐を働かせるとどうなるか、それを知っているのと知っていないのとでは、今後のクリスチャン人生が大きく違ってゆくのです。

《試練を喜ぶ?》

2015-08-02

 

 私の兄弟たち。さまざまな試練に会うときは、それをこの上もない喜びと思いなさい。(ヤコブ1:2)

 

はじめてこの聖書の使信を目にしたときの不可解さを今でも忘れていません。ほとんど本能的に「これは自分には無理だ」と直感したからです。おそらく、同じように感じる人が多いのではないでしょうか。◇ところで聖書を読み進めてゆくと、いろんな箇所で同じ主旨の勧めがなされていることに気づきます。ペテロはどうでしょうか(Ⅰペテロ1:6,7・4:12,13)。パウロはどうでしょうか(ローマ5:1~3)。何よりも忘れてならないのは、主イエスの「山上の説教」のひとくだりです(マタイ5:10~12)。これはもう明らかに、本能的、生来的な生き方ではなくて、新しく生まれ変わったクリスチャンが意識的に取り組むべき独特な生き方であると言えます。◇事実、聖書の中には、このような生き方を貫いた人物がたくさん出てきます。典型的なのは最初の殉教者ステパノでしょう(使徒6:8~15・7:54~60)。捕えられて議会の前に立たされた彼の顔は<御使いの顔のように見えた。>と記されています。さらに彼の最期はキリストの最期によく似ています。また同じ「使徒の働き」の5:41には、迫害を受けた使徒たちが<御名のためにはずかしめられるに値する者とされたことを喜びながら・・・>とあります。◇試練をこの上もない喜びと思う。これは、クリスチャンだけに与えられた特別な生き方です。新生してない人は、試練によって信仰を失ってしまうのです(マタイ13:20,21)。ですから私たちは、この生き方に意識的に取り組まねばなりません。<思いなさい>は言うまでもなく命令形です。試練を喜びとみなしてしまうのです。喜びの一つに数え入れてしまうのです。こういう捉え方ができると、おのずから生きる姿勢が変わってくるのではないでしょうか。
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